買取粗利と人時生産性

仕入れ値や卸価格と、販売価格に差があるのは、運搬コストであったり在庫を抱える倉庫のテナント料であったり、それを販売するスタッフの人件費だったりする「差」だといえる。

そこで発生するのが個人のノルマではないか。

時給1,000円の人が、一時間あたり1,000円の仕事しかしなければ、その企業は倒産することになるだろう。

例えば、仕入れ値500円のものを1500円で売ります。

そこでその人が一時間にその商品を一つ売る努力をし、実際売れました。

ここで引き算として、1500-500なので、利益は1000円に思えますが、人件費として、そのスタッフに時給1,000円が払われるため、±0になってしまう。

それどころか、運搬費や維持費などなどにコストを割いてしまっては、±0どころか赤字になってしまう。

自分は会社で「給料の3倍の仕事をしろ」と言われている由縁はここでないだろうか。

ここでさらに例題。

先ほどの商品をスタッフが一時間に3個売るとしたらどうだろう。

一時間あたり、

(1500×3)-(500×3)-1000=2000

※商品の純売上-仕入れ値-人件費=純利益 (ただし他の経費を除く)

ここでようやく黒字の兆しが見えてくる。

実際には他のコストがかかっているため赤字だろうが……。

つまり、

いかに仕入れ値や卸値を抑えつつ、人件費を維持しスタッフが気持ちよく効率よく働いてもらい、他のコストを抑えるかにではないか。

これを古物売買の商売に置き換えてみると、

いかに安く古物を買い取り、

いかに効率よく人が手入れをして価値を生み出し、

いかに高く売るか、ではないだろうか。

前提として、売りに来るお客さんが満足してもらえる金額で商品を買い取らなければならないのだが。

これから古物をネット出品で出す際、これも同じことが言える。

個人で行うなら、なおさら効率よく、低コストで回せるかが重要になるのではないか。

さらに進んでは、そのものの価値を何割増しかにすることにより、純利益はその分上がる。

その「付加価値」こそ、古物商売において一つのポイントかもしれない。